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柿の種

【驚き雑学】柿の種の由来と歴史

カリッとした食感とピリ辛の味付けがおいしい「柿の種」。おやつに、おつまみに…柿の種を食べたことがない、という人はほとんど居ないはずです。

そんな「超有名」な存在である柿の種ですが、さてその名前の由来は知っていますか?どんな歴史で「柿の種」になったのかは、意外と知られていないのではないでしょうか。

金井裕子
金井裕子
こんにちは。昭和31 年創業おかしまとめ買いフェスタ! 店長の金井裕子です。ここでは柿の種の名前の由来や歴史、ちょっとした雑学等についてご紹介していきます。誰かに話してみたくなる雑学がたくさんありますから、ぜひご覧になってみてくださいね。

柿の種は亀田製菓が生んだお菓子じゃない?

浪花屋製菓 柿の種詰め合わせ410g浪花屋製菓 柿の種

柿の種というと「亀田製菓」の名前を思い浮かべる人が多いはず。「亀田の柿の種」という名前で売られている製品がとても多いですし、コンビニやスーパーマーケット等でも目に入ってきますよね。亀田の柿の種はシェアナンバーワンなので、「柿の種は亀田が作ったのだろう」と思われがちです。

ところが、これは残念ながら不正解です。実際には「柿の種」の生みの親は亀田製菓さんではありません。浪花屋さん…現在の「浪花屋製菓株式会社」こそが、柿の種を最初に作ったお菓子メーカーなんです。

ちなみに浪花屋さんは現在でも新潟県長岡市に本社を置き、柿の種の販売を続けています。中には「元祖柿の種」というシリーズもあるんですよ。「柿の種を作ったのは我が社だ!」というプライドが見える名前ですよね。柿の種ファンの方なら、ぜひ一度は食べておきたいシリーズです。

柿の種は最初は「あの形」「名前」じゃなかった?

浪花屋が創業をしたのは1923年、大正12年のことです。元々は一般的なうるち米でおせんべいを作っていたのですが、関西から来た青年を「もち米」を作る製法をおそわり、あられ作りが始まったと言います。

しかしここでのポイントは、この時点での製品は「柿の種」の形でも名前でもなかったということ。青年から教わったのは単純に「あられ」の製法であり、形も小判のような形だったのです。

ところがある日、創業者の奥様が小判の形の金型を踏んづけてしまいます。薄い金属でできている金型はぐんにゃりと曲がって、かまぼこのような形に変形してしまいました。「仕方がない」とそのまま製造を続けたところ、あの独特な形が出来上がったというわけです。

「これは柿の種に似ているなあ!」ということで、お菓子の名前はそのまま「柿の種」に。名前の愉快さからか、あっという間にその名は定着し、人気商品になったと言われています。

柿の種って名前だけど「ホントの柿の種」と違う?

さて上で紹介した「柿の種の名前の由来」を読んで「ちょっと変だなあ」と思った方も居ることでしょう。秋に柿を食べると「種」が出てきますけれど、お菓子として食べている「柿の種」とは、形がまったく違いますよね。

私達が食べている生の柿の「種」は、丸っこく、平たい形をしていることがほとんどです。お菓子の柿の種は細長く、ぐんにゃりと曲がった立体的な格好です。「柿の種なんて名前、嘘じゃない?」と思う人も多いのではないでしょうか。ところがコレ、ちゃんと正解なんです。

「柿」と一口に言っても、富有柿や次郎柿等の様々な品種がありますよね。さて「柿の種」の生みの親である浪花屋さんは、新潟県長岡市にある会社です。新潟県にはどんな柿があるか……というと、「大河津(別名・渋妙丹)」という地域独特の品種があります。不完全甘柿の一種なのですが、この柿の種、とっても細長くて立体的なんです!

浪花屋さんの近隣では、きっと大河津のような柿がたくさん成っていたのでしょう。だからこそ金型のせいで不思議な形になったお菓子を見て、「この形は柿の種だ」とすぐに思いついたのに違いありません。

現在の果物屋さんではなかなか細長い形の種を持つ品種にはお目にかかれませんが、「柿の種は本物の柿の種の形をしている」というのは、けして嘘ではないのです。

「柿の種」って登録商標じゃないの?

はい、「柿の種」は登録商標ではありません。最初に「柿の種」を作った浪花屋さんは、商標登録をせず、またその製法も他店に快く教えたと言われています。浪花屋さんが独り占めをしなかったからこそ、「柿の種」という存在がここまで日本全国に定着したのかもしれません。

令和になった現在でも、とても多くの製菓メーカーが「柿の種」を作っています。

【柿の種製造・販売メーカーの一例】

  • 亀田製菓
  • 越後製菓
  • 浪花屋
  • 三幸製菓
  • 黒田屋
  • 三真
  • みのや
  • 谷貝食品 等

このほか、ちょっと変わり種としては、「無印良品」さんの「柿の種チョコ」も人気がありますね。最初は「柿の種にチョコをかけるなんて」と驚かれたようですが、塩っぱさと甘さのハーモニーがクセになったという人が多く、すっかり定番の商品となっています。柿の種が登録商標にならなかったことで、メーカーによる開発も盛んであり、味の探求も進められてきた…といえそうです。

柿の種は最初から「柿ピー」じゃない?

「柿の種」と言えば、欠かせないのが「ピーナッツ」。ピリッと辛い柿の種と風味の良いピーナッツの相性は最高ですよね。でも実は、柿の種は最初から「柿ピー」だったわけではありません。

浪花屋さんが大正時代に最初に制作・販売したのは、「柿の種」だけが詰まった箱でした。ピーナッツが混ぜられ始めたのは、それから数十年が経ち、戦後になってから。帝国ホテルのバーでおつまみとして「ナッツ」を出していたところ、「日本らしさを演出しよう」ということで「柿の種」を混ぜて出し始めたと言われています。これが「柿ピー」の始まり…というわけですね。

また同じ頃、亀田製菓で店番中に「柿の種とピーナッツを食べる」というのが流行り始め、それが製品化されたとも言われています。戦後になってピーナッツ等の食品が一般的になったことが、柿ピー登場の由来のひとつもなっているのでしょう。

いずれにしても、柿の種とピーナッツが一緒になるまでには、少し時間がかかったというわけです。

柿の種は「お菓子」?「おつまみ」?

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柿の種は「お菓子」なのか「おつまみ」なのか----これは随分と難しい問題です。そもそも柿の種は「あられ」とほぼ同じ製法としてスタートしたのであり、分類としては「おせんべい」や「あられ」と同じ「米菓」です。ですから柿の種はお菓子といっても間違いではありません。

しかし、柿の種の大ヒットの裏側には「お酒」がある…という歴史は、見逃すことができません。1977年、亀田製菓は「フレッシュパック」という名前で、柿の種の小分けタイプを売り始めました。いつまでも美味しさが長続きするという点だけでなく、ちょっとだけ食べられるという点が「お酒のおつまみ」にピッタリ…ということで、この「柿の種フレッシュパック」は大ヒット!一気に人気製品となったのです。

さらに10年後の1987年3月、アサヒビールから「アサヒスーパードライ」が発売されます。強烈な爽快感を打ち出し、強い酸味が残る「ドライビール」には、ピリッと強い味の「柿の種」がとても良くマッチしました。バーやクラブ等で「ドライビールに柿の種」を合わせる店が急増加し、同時にご家庭でも「柿の種をつまみに飲む」というスタイルが定着したのです。

現在でも「柿の種はお菓子コーナーではなくつまみコーナーに置く」というスーパーマーケットは少なくありません。柿ピーがおかしなのかおつまみなのかはハッキリとは言えませんが、「おつまみ需要」がとても強い製品であることには間違いはないでしょう。

柿の種が宇宙食ってホント!?

亀田の柿の種(宇宙食)出典:JAXAホームページ

今や日本のおかし・おつまみには欠かせない存在となった「柿の種」ですが、実は宇宙でも食べられていることはご存知ですか?なんと柿の種は、正式な「宇宙日本食」なんです。

「柿の種を宇宙食にしよう」と亀田製菓が開発をスタートさせたのは、2014年のこと。2016年に「亀田の柿の種」が発売50年を迎えたこともあり宇宙日本食認証を受けるための開発プロジェクトが推進されていきます。

プロジェクトスタートから3年後には、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に亀田の柿の種が正式に申請をし、同年8月には「宇宙日本食認証」を取得。そしてついに2020年12月、「亀田の柿の種」は国際宇宙ステーション(ISS)に運ばれました。さらに2021年、野口聡一さんがISSで活動する際、「宇宙でのおやつ」として「柿の種」が食べられたのです。

近年ではZOZO創業者である前澤友作さんが宇宙ステーションに行くなど、民間の人が宇宙旅行へと行くケースも見られるようになってきました。いつかは宇宙でのおやつの定番が「柿の種」となる時代も来るかもしれませんね。

柿の種とピーナッツの黄金比率って?

「柿ピー」の柿の種とピーナッツ、どれくらいの比率で入っているか知っていますか?柿ピーの最大手メーカーである亀田製菓の場合、以前の比率は「柿の種6:ピーナッツ4」でした。

しかし2019年にネット上で投票を行ったところ、もっとも人気の比率は「柿の種7:ピーナッツ3」ということに。そのため2020年より、ピーナッツ30%という比率の製品が販売されるようになっています。大体柿の種を2~3個食べる間にピーナッツを1個食べるという人が多いのかもしれませんね。

なお、この比率はあくまでも亀田製菓の「柿ピー」なので、他メーカーの場合ですと配合比率は異なります。「自分にピッタリの配合比率」を求めて、各メーカーを食べ比べしてみるのも良いかもしれません。

また最近では亀田製菓から「柿の種ばっかり」「ピーナッツばっかり」の製品も登場するようになりました。両方を買ってみて、自分好みの比率で混ぜてみるという人も居るようですよ。

「ご当地柿の種」があるってホント!?

いまや定番人気の「柿の種・柿ピー」には、様々なフレーバー製品も登場するようになりました。大ヒットとなった「わさび味」に加え、最近では「ラー油味」「カレー味」等も定番人気の製品となっています。

【柿の種のフレーバー例】

  • 塩ダレ
  • わさび
  • カレー
  • マヨネーズ
  • 青のり
  • 梅しそ
  • チーズ
  • ラー油

わさび味の柿の種は日本酒等とも相性が良いですし、パンチの効いたラー油味などはビールのおつまみにもピッタリ。また「梅しそ味」を焼酎と一緒に楽しんで、独特のシソの風味が口に残るのを楽しんでいるという人も多いようですよ。いつもとちょっと趣向を変えたい時には、新フレーバーを試してみてはいかがでしょう。

またさらに最近では「ご当地柿の種」も販売されるようになりました。例えば沖縄では「黒糖&シークワーサー味」の柿の種が登場。ちょっとビックリのフレーバーですが、独特の甘さが好評を得ているようです。また北海道では「山わさび」の柿の種が人気を得ています。

土地限定の柿の種は、旅先でのおつまみにはもちろん、お土産としても喜ばれています。定番だった「柿の種」がお土産となる…そんな時代がやってきたのです。これから先も、柿の種は様々な展開を続けていくことでしょう。もしかしたら「バレンタインデーに柿の種」「クリスマスに柿の種」なんて時代が来るかもしれませんね。

おわりに

柿の種の名前の由来や歴史、雑学等についてお話しましたが、「意外だったなあ」「知らなかった」ということはありましたか?今度「柿の種」をおつまみに誰かとお茶やお酒を飲む時、「そういえば知ってる?」と話の『タネ』にしてみてはいかがでしょうか。

最近では「柿の種」は海外展開も始まっているのだとか。いずれはアメリカやヨーロッパ、アジアで「柿の種」が人気となる日も来そうです。もしかしたら海外から「柿の種を大量輸入したい!」なんてお声が当店にまで来るかも…!そんな日が来ることを夢見て、これからも柿の種の販売を続けていきたいと思っています。

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